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チコリ・イヌリンの魅力的な効能。親しまれた食経験の歴史を紐解きます

  • 食物繊維

 

定番の野菜としてヨーロッパの食卓には欠かせない”チコリ”。近年、日本国内でも生産量が徐々に増えてきており、健康食材として認知度の広がりを見せています。

チコリは非常に高い栄養価を誇り、その健康効果は多岐に渡ります。特にチコリに多く含有している”イヌリン”という成分は、ここ十数年間で世界中の医師からも注目を集めています。

本記事では、国内外でも大変話題の食品・成分である「チコリ」と「イヌリン」の効能や食経験の歴史。そして、チコリを原料とした”チコリコーヒー”の話題を中心として詳しく解説していきます。

 

 

チコリってどんな食材?

健康志向の人には浸透してきましたが、まだまだチコリは日本人にとって馴染みが浅い食材ですよね。

冒頭でも触れましたが、チコリは人体に必要な栄養素をバランスよく摂れる野菜です。

種類によって少しずつ見た目や色は異なりますが、シャキシャキとした食感・爽やかで独特なほろ苦さが共通した特徴。

ちなみに、この苦味成分には胃腸などの消化器官を活性化させると言われる、タラキサスロールという成分が含まれているそうです。

 

チコリを使った料理・用途

チコリはチーズやスモークサーモン等を乗せて、サラダとして生野菜のまま賞味したり、グラタン・スープ・煮込み料理等に加えたりして食卓を鮮やかに彩ります。

他にも薬効のあるハーブとして用いられたり、後述するカフェインを含まないチコリコーヒーの原材料にもされたりしています。

 

 

イヌリンの腸活効果

さて、先程ご紹介したチコリに多く含まれるのがイヌリンと呼ばれる栄養素です。

皆様も腸活という言葉を一度はお耳にした事があるのでは無いでしょうか?

イヌリンは「水溶性食物繊維」の一種に分類される物質です。これが整腸作用に効果的で腸活をする上でも有用に働いてくれます。

その他にも糖尿病予防・ダイエット効果・お通じ習慣の改善といった効果にも期待できると言われています。

どれをとっても魅力的なメリットが目白押しなのがイヌリンです。

 

 

古代より親しまれてきたチコリ・イヌリンの食経験

食経験とは人類が長い時間をかけて、安全性を証明してきた、食品の履歴書の様なものです。

一概には言えませんが、人類と共に長い歴史を経てきた食品の方が、安心感があると言えます。さて、今回の主役イヌリンとチコリはどの様な食経験を持つのでしょうか?

 

イヌリンの安全性と食経験

「イヌリンはチコリでしか摂れないのか?」というと、そんなことはありません。

チコリの他にも
• 玉ねぎ
• にんにく
• ごぼう
• 小麦
• バナナ
上記の様に私達にとって、馴染みの深い野菜・穀物にもイヌリンは含まれています。
古代より人類の食生活に深く入り込んでおり、非常に食経験の長い、安心な食品だということが、お分かりいただけたのではないでしょうか?

 

紀元前より食されてきたチコリ

チコリは人類が誕生して以来、多くの国々で食品・薬として親しまれてきました。古くは古代エジプトで紀元前4000年頃から野菜として食されていたいう記録もある程。

また、病気の治療薬としても考えられており、紀元前4世紀のエジプトで記された医薬書「エーベル・パピルス」によると「魔力を持ったハーブ」という記述があります。
古代の人々はスピリチュアル的な魅力も感じていたことが見受けられますね。

 

 

チコリコーヒーの効能と食経験

実はチコリが広く人類の食生活に入り込んできたのは、この”チコリコーヒー”の誕生以降。
チコリは葉・茎・根の全ての部分を余すことなく食べる事ことができます。”チコリコーヒー”とはこの内の「根」の部分を乾燥させて、焙煎して作られるコーヒーの事を指します。

 

チコリコーヒーの効果・効能

ノンカフェインで健康維持に一役かってくれるチコリコーヒーは、乳幼児から妊婦さんにまで幅広く好まれ、ドイツ・フランス・アメリカ等の欧米を中心に根強く愛飲されています。
焙煎度によりますが、このチコリコーヒーにもイヌリンが含まれていることが分かっており、食物繊維を気軽に摂取できる飲み物として日本でも今後、注目されるかもしれませんね。

 

チコリコーヒー発展の歴史

1806年にナポレオンによる大陸封鎖令が行われ、コーヒー豆が手に入らなくなった中、フランスでチコリ・イヌリンの魅力や効能の食経験の歴史が紐解かれたことにより”代用コーヒー”として”チコリコーヒー”の認知が広がり、多くの人達に飲まれる様になりました。

 

代用コーヒーとは?

起源としては1777年にドイツで発布された「コーヒー禁止令」をきっかけとして、それまでコーヒーを愛好してきた庶民が、チコリの根や大麦を焙煎し、お湯で抽出して「代用コーヒー」の飲用を開始したと言われています。
チコリ・大麦の他にも
• 小麦
• トウモロコシ
• 乾燥イチジク
等も深く焙煎したものが飲まれていた様です。

 

チコリの栽培方法

 

チコリの特徴を思い浮かべる時に
• 淡い黄色・淡い緑色の葉先。
• 乳白色の根っこ。
• 白菜を少しとがらせて、小さくした様な紡錘形(ぼうすいけい)。
この様な、よくスーパーで見かける「柔らかい野菜」としてのイメージが強いのではないでしょうか?これは同じチコリから軟白栽培(軟化栽培)されたものです。

 

チコリの軟白栽培(軟化栽培)

野菜の茎や葉を柔らかく育てる為に、光を遮った状態で栽培することを軟白栽培と言います。

諸説ありますが、軟白栽培のルーツは19世紀のベルギーだと言われています。地下室に置き忘れたチコリの根から黄色がかった長い葉が出ているのを偶然発見して、食してみると「美味しかった」というのが、食用チコリの起源。

1年かけて栽培されたチコリの葉の部分を刈り取り、根の部分を掘り起こして、涼しい暗所で日に当てず栽培すると、おなじみの白い葉が出現します。

軟白栽培を行う時期として理想的なのはチコリが成長をストップする1月~2月の厳寒期。現在は栽培法が発展し、年中通して収穫ができる。お手軽な野菜となりました。

 

軟白栽培のメリット

軟白栽培によって、「柔らかく・食べやすい。」食に特化したチコリに仕上げることができます。

軟白栽培のデメリット

浴びる日光量が減少する為、その栄養価が下がってしまうのが悲しいところです。

 

 

イヌリンはチコリの根に多く含まれる

 

チコリの葉は鮮やかで見映えも良く、ほんのりとした苦みがアクセントとして魅力的ですが、実は根っこの部分に比べてイヌリンの含有量は多くありません。

チコリに含量される15-20%のイヌリンの大半は、根っこの部分によるもの。チコリによる健康効果を食事として取り入れるのなら、根っこの部分を多く活用するのが効果的と言えるでしょう。

 

イヌリン自体にチコリの苦みはない

 

砂糖の原料となっている甜菜(ビート)という作物をご存じでしょうか?甜菜は一見ホウレンソウの様な見た目をしていますが、まず食卓に上がる様なことはありません。理由としてはアクが強く、非常に不快な後味が残るからです。

ところが、甜菜から得た砂糖にこういった不快感を感じることはありません。

同様にチコリも葉の部分に「ほのかな苦み」・根の部分には「強い苦み」を感じますが、チコリから精製・抽出して得られたイヌリンは、白い粉末でほんのり甘く、苦みはありません。

イヌリンを摂取する上で、必ずしも苦みを味わう必要は無いということですね。

イヌリンの健康的な効果は欲しいけど、「苦みが嫌い」という方にとっては、朗報といえるのではないでしょうか。

 


情報提供:株式会社サラダコスモ(ちこり村)様

 

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